寒山の書斎から。 2021.9. ③  ~新書・文庫

coldmountainstudy

2021年09月30日 17:02

さて、あとはいつもの金曜日にでも・・・なんて思ってましたが。

ダメです。9月は今日で終わり、明日はもう10月なのでした。

ということで若干長くなりますがまだ紹介できてない今月の新しい仲間たちを。

ヤマケイ文庫は紀伊の山中に生まれ暮し、山で働きながら文を綴り続ける宇江敏勝さんの自伝的、そして代表的一作。

新宿書房からシリーズ化されて読みやすくはなっている・・・と思ったらこの「山びとの記」は品切れなんですね。ヤマケイ、素晴らしい仕事です。

http://www.shinjuku-shobo.co.jp/new5-15/html/uelist.html


個人的にも家族で熊野古道を歩き始めたこともあり愉しみで、もうなから読んでしまったのですがもうなんかこう、圧倒的です。

山での仕事の苛烈さ、また重要性、もちろん紀伊の山の圧倒的な濃さ・・・なんてたって果無山脈・はてなしさんみゃく、ですからね・・・初めて熊野の山を見て感じた圧力の正体の一部がわかります。そしてその特徴も。

これは他の作品の文庫化も期待してしまいますね。




新書はいずれも未読、ダダーっとピックアップしていきます。

同じヤマケイでも新書は吉田智彦さん。加藤則芳さんのジョン・ミューアを注視とする作品から興味を持っている”国立公園”、そして山小屋がテーマです。

住んでいる場所が場所だけに山小屋の現状についてはやはり、いろいろと耳にしますね。聞いているだけで・・・な問題の数々にどう切り込んでいるのか?

集英社新書は最近個人的に注目している書き手3人のオムニバスということで迷わず購入。
テレビ番組のリメイクのようですが、番組自体観ていないので愉しめるでしょう。

残り3作は光文社新書。当たり月ですね。

落合博さんは本屋モノ。これはもう習性もあり購入。

新聞記者として定年目前の58歳(しかもお子さんは3歳)という状況で一人本屋を始めたいきさつ。

http://readinwritin.net/


樋口明雄さんは・・・もうこの手のテーマの本は自分には必要ないのかもしれません。移住・田舎暮らしモノです。

しかし暮らしているのが近くであること(山梨県北杜市です)、そして”これから”の人にオススメできるのかどうか・・・を確認するために、読んでみます。

最後も比較的近いテーマか?

小口公太さんは塩尻出身、気鋭の若手研究者ですね。

持続可能・・・って言葉、最近どこにもあふれかえっていてなんだかこう気持ちが引いてしまうのも事実ですがテーマは食と農、そして身の丈の自給。ここは自分の暮らしにとっても外せないテーマですからね。


さ、今月でまた読むべきものは充実しましたが、来月もすでに結構な量の面白い本が入ってきます。(ライブラリー蔵書か販売予定かは都度、お知らせいたします。)

忙しい秋、読書の秋、です。


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